初詣・パワースポット

【初詣】日本一の縁結び『出雲大神宮(元出雲)』成り立ち・ご利益・見どころやアクセス情報徹底解説

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京都亀岡の古社「出雲大神宮(いずもだいじんぐう)」。2009年に社殿創建1300年を迎えた、丹波国一宮です。ヒト・モノ・コトの幸福をつなぐ縁結びの神を祀り、元出雲とも称されます。

長寿・縁結び・金運の神『出雲大神宮』の成り立ちやご利益、出雲大社との関係、見どころやアクセス情報をわかりやすく徹底解説します。

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出雲大神宮の歴史・成り立ち・由緒

京都府亀岡市、御蔭山(みかげやま / 御陰山、御影山、千年山とも)の山麓に鎮座する出雲大神宮(いずもだいじんぐう)。
(Photo: Saigen Jiro)

延喜式神名帳に記載される式内社、丹波国一宮ですが、現在は神社本庁に属さない単立神社です。戦後、現在の「出雲大神宮」に改称しましたが、旧称は「出雲神社」、また別称として「元出雲」や「千年宮」とも呼ばれます。

出雲大神宮の由緒

6世紀前半の築造と推定される千歳車塚古墳(ちとせくるまづかこふん)や、横穴式石室を持つ後期古墳が、出雲大神宮境内にあることから、古くから御蔭山を神体山として祀る信仰があったと考えられています。

709年(和銅2年)10月21日に社殿創建。

818年(弘仁8年)、『日本紀略』での「丹波国桑田郡出雲社、名神に預る」との記述が国史での初見。 

平安時代には「出雲社」と名乗っていたことがわかります。

927年(平安中期)編纂の「延喜式神名帳」では「丹波国桑田郡 出雲神社」との記載。

1292年(正応5年)には、雨乞いの功を示したことから神階が最高位の正一位に。

1345年(貞和元年)、足利尊氏により現在の社殿が造営。

戦後、「出雲大神宮」に改称

出雲大社(いづもおおやしろ、いずもたいしゃ)は明治時代まで「杵築大社(きずきたいしゃ)」と呼称。
それ以前は、「出雲の神」といえば、出雲大神宮を指していたとされています。

出雲大社と出雲大神宮の関係

『丹波国風土記』によれば、「奈良朝のはじめ元明天皇和銅年中、大国主命御一柱のみを島根の杵築の地に遷す。すなわち今の出雲大社これなり。」と記述があると伝わります。

◉『丹波国風土記』は、現在では書物として残っておらず、後代の諸文献に引用され今に伝わる逸文(いつぶん)です。
◉「風土記」とは、713年(和銅6年)に官命に基づき当時の国々の文化風土や地勢などを記録編纂し天皇に献上した報告書
→ 逸文とはいえ、天皇に献上した報告書の記述として伝わるのですから、その信憑性は!?

つまり、出雲大神宮の社伝によれば、出雲神であるご祭神 大国主神(おおくにぬしのかみ)は、出雲大神宮から出雲大社へ勧請されたこととなります。

出雲大社によると、古事記や日本書紀の神話伝承では、出雲大社造営起源は国家的事業に依るものと伝わります。そのため、出雲大社(杵築大社)から出雲大神宮へ勧請されたとされるのが一般的です。

現在、出雲大神宮は神社本庁に属さない独立した宗教法人であるため、出雲大社とは直接的な関係を持ちません。

とはいえ、出雲大神宮参道に立つ「国幣中社 出雲神社」社名標や、正面の石碑「丹波國一之宮 出雲大神宮」は、出雲大社宮司の筆によるものです。なかなか興味深いですね。

出雲大神宮の参拝順

出雲大神宮の公式サイトでは、「正しい参拝の順番」が記されています。

参拝順は 黒太夫社本殿

下ノ社(しものやしろ)とも呼ばれる黒太夫社(くろだゆうしゃ)。

御祭神は、万事導きの神 猿田毘古神(さるたひこのかみ)と、すべての山を司る神 大山祇神(おおやまつみのかみ)ですが、当地の氏子祖先神を祀るとも伝わります。そのため、本殿への参拝前に、黒太夫社にお参りするのが正しい参拝の順番であるそうです。本殿前からは徒歩2分程度ですが、境外ですので、ご注意ください。

出雲大神宮 公式サイト:京都 丹波国一宮 出雲大神宮

出雲大神宮の御祭神

  • 大国主神(おおくにぬしのかみ):出雲大神宮では、別名を「三穂津彦大神」や「御蔭大神」とも
  • 三穂津姫尊(みほつひめのみこと):高産霊尊(たかみむすび)の子で大国主の后神

出雲大神宮の三大御神徳(ご利益)

  • 長寿
  • 縁結び
  • 金運

出雲大神宮の見どころ

千年宮鳥居

2014年社殿創建1305年を迎え、「社殿創建千三百五年記念事業」のひとつとして、表参道入口に2016年(平成28年10月)に「千年宮鳥居」と出雲大神宮社号標が建立されました。
(Photo: Saigen Jiro)

一之鳥居

表参道を進むと、石造りの一之鳥居が迎えてくれます。時の流れを感じる鳥居の先には、美しい拝殿。

参拝したのは七五三の時期だったこともあり、のぼりだらけだったのは、ちょっと残念でした。

本殿

現在の本殿は、鎌倉時代末期1345年、足利尊氏による改修と伝わります。国の重要文化財に指定。

奥の朱塗りが本殿。参拝時には、本殿手前の向拝でなんらかの神事が行われておりました。

舞殿形式の美しい拝殿

1878年(明治11年)に官費により造営された舞殿形式の美しい拝殿です。

拝殿は独立しているので、奥に回ると本殿の近くで参拝することができます。

御神体山の磐座

拝殿奥の鎮守の杜には、「磐座(いわくら)」があります。

出雲大神宮で公式に「磐座」と称しているものの他にも、注連縄の巻かれた大きな岩石がいくつもあります。

奇跡の御神水 真名井の水

古来、絶えず湧き出で、恵みをもたらしてきた御神水「真名井(まない)の水」

どんな病にも効き、痛みを止める霊水には、長寿のご利益もあると伝わります。

しかも、この水は、日本水質保健研究所の調査にによると、ミネラルバランスがよく、健康にもよい、「うまい水」とのこと。自然界の中でもほんの一部しか存在しないという、理想の水であり、奇跡の水です。

ご神徳をいただきに、水を汲みに訪れる人も後を絶ちません。お水が組みやすいよう、ホースまで設置されているほどです。。

夫婦岩に願いをかける

「むすび」のご神徳がある大国主大神は、恋愛のみならず、ヒト・モノ・コトなど様々な幸福の「縁」を結んで下さる神様。后神でもある三穂津姫命(みほつひめのみこと)をともに祀る出雲大神宮の夫婦岩

鳥居の先の、夫婦岩には、赤い糸に結ばれた5円玉がたくさん奉納されています。

この赤い糸は「縁結守」に結ばれているもの。社務所で「縁結守」をいただき、持っている5円玉にくぐし、ご縁を結んでもらえるよう願いをかけながら、夫婦岩に結びます。

えんむすびまつり
毎月第四日曜日に斎行。本殿にて、縁結びのご祈祷を受け、赤い糸を結べば、最強のご縁をいただけそうです。詳細はこちら

しあわせ、なでうさぎ

一之鳥居手前で迎えてくれるのが「しあわせ、なでうさぎ」。

大国主命の神使 白兎は、飛び跳ねることから運気の上昇や飛躍を象徴する動物とされています。体をなでることで幸せが訪れるとともに、自身の体の痛い箇所と同じ所をなでると痛みや病気を治るとも言われています。

なぜかガラス張り 大国恵比須舎

社殿創建千三百五年を記念して建立された、大国恵比須舎(だいこくえびすしゃ)。

なぜか、ガラス張りです。縁結びの神である「大国主大神」さま商売繁昌の神である「恵比須」さまが並んで祀られています。

御神体山の鎮守の杜

拝殿と大国恵比須舎の間には、御神体山 御蔭山へと続く道があります。

「鎮守の杜(ちんじゅのもり)」の鳥居をくぐり、右の道は「崇神天皇社」、真ん中の道は「上の社」や最奥の「磐座」へ、左の道は「御影の滝」や「春日社」へと続きます。

御神体山からの湧き出る 御蔭の滝(みかげのたき)

稲荷社の奥にある、御蔭の滝(みかげのたき)。竜神乃神が祀られます。

御神体山 御蔭山からの湧水は、その音を聞くだけでも力を与えらる気がします。

禁足の地 最奥の磐座

「ここより先は入山許可が必要」と記される注連縄柱の奥では、国常立尊(くにとこたちのみこと)を祀ります。

神々がご降臨された御神体山である御蔭山(みかげやま)は、出雲大神宮の本殿が立てられる以前から尊崇を集めてきました。以前は禁足の地でしたが、現在は磐座の近くまで参拝することができます。入山許可のたすきは社務所でいただきます。

◉ 注連縄柱〜磐座〜注連縄柱までは、ゆっくり参拝しても10分もあれば十分な距離です。
◉ 本殿のお詣りを済ませたら、先に社務所で入山手続きをしてから、境内を散策することをおすすめします。

出雲大神宮の摂末社

かつては、36社の摂末社があったと伝わりますが、現在は8社です。一部は境外です。参拝前に境内マップで位置を確認されることをおすすめします。

上ノ社

◉上の社(かみのやしろ)

御祭神:
・素戔嗚尊(スサノオノミコト)/ 厄難消滅の神
・櫛稲田姫尊(クシイナダヒメノミコト)

厄難消滅や夫婦和合、国家安泰などのご利益

黒太夫社 / 下ノ社

◉黒太夫社 (くろだゆうしゃ)/ 下ノ社(しものやしろ)

御祭神:
・猿田毘古神(サルタヒコノカミ) / 万事導きの神
・大山祇神(オオヤマツミノカミ)/ 山の神

境外社、西の鳥居を出てすぐのところに鎮座。当地の氏子祖先神を祀ると伝わるため、本殿の参拝前に黒太夫社に参拝するのが正しい順番です。(Photo: Saigen Jiro)

辨財天社

◉辨財天社(べんざいてんしゃ)

御祭神:市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)/ 芸能・財運・女性の神

神池に鎮座。

稲荷社

◉稲荷社(いなりしゃ)

御祭神:宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)/ 五穀豊穣・商売繁盛の神

春日社

◉春日社(かすがしゃ)

御祭神:
・建御雷之男神(タケミカヅチノオノカミ)
・天兒屋命(アメノコヤネノミコト)

磐座(いわくら)が祀られています。

崇神天皇社

◉崇神天皇社(すじんてんのうしゃ)

御祭神:崇神天皇(御真木入日子印恵命 ミマキイリヒコイニエノミコト)

第十代天皇 崇神天皇により再興されたという社伝に由来します。
(Photo: Saigen Jiro)

笑殿社

◉笑殿社(わらへどのしゃ)

御祭神:
・事代主命(コトシロヌシノミコト)/ 商売繁盛の神
・少那毘古名命(スクナヒコナノミコト)/ 医薬・健康の神

祖霊社

◉祖霊舎(それいしゃ)

歴代神職など出雲大神宮縁者を祀ります。境外社、黒太夫社に隣接しています。(Photo: Saigen Jiro)

出雲大神宮の授与品:御朱印、お守りや御札など

授与品

  • 各種お守りや、御朱印は、授与所でいただくことができます
  • おみくじは、恋愛成就、開運招福など数種類ありますが、「水みくじ」はぜひお試しを!

開運招福の「水みくじ」を「真名井の泉」に浮かべると、神さまからのメッセージを見ることができます
メッセージを拝読後は、水占納所(おみくじの横の箱)におみくじを納めましょう。おみくじが乾くと、メッセージが消えてしまうとか。

インターネット販売

  • インターネットでの販売はありません、ご注意ください
  • 一部授与品は、郵便振込や現金書留での先払いで郵送していただけます。

出雲大神宮の拝観料・参拝時間、所要時間、アクセス情報、駐車場情報など

拝観料

  • 無料

参拝時間

  • 境内参拝時間:自由
  • 授与所で、御札やお守り等いただけます。
  • 授与所:09:00~17:00 最終受付16:30

所要時間

  • 60~90分程度

アクセス情報

◆JR山陰本線(嵯峨野線)亀岡駅下車
・亀岡市ふるさとバス JR千代川駅行 F11系統 「出雲大神宮前」下車 
・タクシー10分程度

◆JR山陰本線(嵯峨野線)千代川駅下車
・亀岡市ふるさとバス JR亀岡駅北口行 F11系統 「出雲大神宮前」下車 
・タクシー10分程度

◉ 亀岡市ふるさとバス 時刻表 ← 本数がとても少ないです。時間を確認の上ご利用ください。

駐車場

  • 普通車 無料(3箇所、09:00~17:00):駐車場マップ
  • 大祭(4月、10月)頃や日によっては大変混雑しますのでご注意ください。

出雲大神宮 近くパワースポット

  • 元祖!愛宕神社
  • 布袋尊だらけ 養仙寺

詳しくは、こちらの記事で ↓

近くおすすめの宿

亀岡市には、ホテルは多くありません。前後の移動や食事、観光を考えると京都市内での宿泊がおすすめです。

おすすめの駅はJR「二条駅」。JR嵯峨野線(各駅停車、特急いずれも乗車可能)にも乗れますし、観光や移動にも便利です。
JRでの移動の場合には、JR嵯峨野線で京都駅ー亀岡駅は、特急で20分弱、普通電車でも30分程度です。

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